例会
11月26日に東京国際フォーラムにて、スタディーグループ赤坂会忘年特別講演会が開催されました。今回の基調講演は5-D Japanファウンダーの船登彰芳先生にお越しいただき、『なぎさ歯科クリニックの軌跡-歯周・インプラントに特化した医院として』という題でご講演していただきました。 講演は歯周治療、インプラント治療だけでなく、包括的に行った症例まで論文などのエビデンスも混ぜながら多数見させていただき、非常に勉強になりました。 また船登先生の過去から現在に至るまでの臨床に対する考え方の変化はとても考えさせられるもので、私のような若手にとって非常にためになるお話だったと思います。 特に印象に残っているのは天然歯をできる限り保存し削りたくないと現在は考えているということでした。しかし、削らなければならないときは削るし、抜かなければいかないときは抜くとはっきりとおっしゃっていました。そこには、赤坂会も大切にしている診査、診断があると思います。ただ、私のような若手にとってはまだまだその見極めが難しく、日々診査診断を行いながら悩んでおりますが、今後自信をもって診断できるよう引き続き頑張っていきたいと思いました。
赤坂会からの会員発表は今年のテーマであった伝承の締めにふさわしく、赤坂会を代表とする先生方の中から吉田拓志先生の『臼歯部咬合崩壊を伴った慢性歯周炎患者に包括的な治療を行った一症例』、新藤有道先生の『Root submergence technique を応用した症例』、飯沼学先生の『インプラントをパーシャルデンチャーの支台歯として用いて機能回復を試みた症例』の発表でした。 どの症例もそれぞれの先生の特徴がある発表で若手にとって非常に勉強になりました。しかし、ディスカッションの時間がほとんどなかったので、ディスカッションの活発な赤坂会の先生方にとっては少し不完全燃焼だったのかもしれませんが、有意義な時間となりました。
懇親会は会場を変え東京TOKIAビルのP.C.M.にて行われました。他のスタディーグループの先生方にもお越しいただき、そして毎年恒例の抽選でも数多くの景品が協賛企業から提供されました。余興は加部先生、根間先生、田中先生、得居先生による体を張った派手なダンスショーで非常に盛り上がりました。
また、今年のアワードは
Terry's award Dr.川崎宏一郎でした。
Akasaka award Dt.伊藤和明
新人賞 Dr.吉武秀
おめでとうございます。
内田歯科医院 吉武 秀
9月3日(日)、快晴の中全国から多くの方々が集まり、東京国際フォーラムにて2017年度赤坂会第2回例会が行われました。
今回は「無歯顎祭り」というテーマで発表が行われました。 基調講演は松丸悠一先生、藤野修先生、遠藤義樹先生にご講演して頂きました。3人の先生方が共通して話されていたことが、患者さんに痛みや気になっている事をしっかりと聞き患者さんと義歯を作り上げていくという事でした。ドクター、患者さんのバランスがとる事が大事であり決してどちらかに偏ってはいけないと感じました。
午後は2名の先生が会員発表されました。 吉田拓志先生、飯沼学先生と寺西先生から受け継いだ無歯顎補綴の手法を事細かに披露して頂き、基本的な所からお話して下さり若手の自分にとっても非常に勉強になりました。
また質疑応答の時には、ベテランの先生方が過去の失敗例を話して頂き気を付けなくてはいけない事、なぜ失敗が起きたのかを分析し話して頂きました。そのような貴重な話が聞けた事が非常にありがたく勉強になりました。 今回の例会内容を今後に活かせるようしっかりと復習し、日々の臨床に臨んでいきたいと思います。
岩本町デンタルクリニック
得居信彦
今年のテーマである伝承。 日々諸先輩の先生方には日頃より診査診断、治療計画等事細かいとこまで伝承して頂いておりますが、今回の寺西先生の講演ではラボサイドとよりよい治療、なによりゴールに向けて同じ志を持ち、そこまでに辿り着く過程を事細かく講演して頂きました。
その中で20年という年月で口腔内が維持安定し、トラブルがないケースを拝見させて頂きましたが、日頃の細かい事への積み重ねが何十年維持安定するという事を改めて勉強させて頂きました。
そういう事への繰り返しがラボサイドとの信頼にも繋がっていくのではないでしょうか。 また熟練した技工士さんから学ぶ事は、他では学ぶことの出来ない事だということも改めて感じました。
そしてそれ以上に私達歯科医師も患者さんの為、日々勉強し、歯科医師のみならず多くの方から学ばせて頂けるという姿勢を忘れてはいけないと感じた講演でした。
全 嶺一
9月6日(日)、快晴の中全国から多くの人が集まり、東京国際フォーラムにて2015年度赤坂会第2回例会が行われました。
今回は、「デジタルデンティストリーVSアナログデンティストリー(ラボコミュニケーション)」というテーマで発表が行われました。
特別講演は、顧問の寺西先生による、「Digital Dentistry 現状と将来」というテーマでの御講演でした。
先生の長年の経験をふまえ、アバットメントのCASTとCAD/CAMの比較、そしてCAD/CAMアバットメントの適合に関する各社製品の説明をアバットメントの構造と共ににわかりやすく説明していただきました。
特に私が関心を抱いた点は、たくさん出てきている似たようなアバットメントミリングシステムでもインプラント体との互換性の点でアバットメントが外れなくなるトラブルがあることです。
そのため、アバットメントとインプラント体各部の目的の理解が大切だと思いました。
他にも、新たなインプラントシステムであるEVインプラントも話にあがり、知識のアップデートも行うことができ良かったです。
続いて、小池軍平先生より「光学印象の現在」というテーマでの御講演でした。
現状の光学印象の精度と正確度についてアナログのシリコン印象や寒天アルジネート印象や各社光学印象システムについての比較、光学印象の限界を説明していただきました。
精度と正確度の基本的なことからお話をしていただき、実際の光学印象のレベルが私でも理解しやすく勉強になりました。
研究発表として榊原亨先生より『対合歯の磨耗にセラミックス系材料の表面性状が与える影響について」というテーマでの御講演でした。
臨床と研究の両立、実際の研究結果、について発表されており、ジルコニアクラウンやPFMクラウン使用後の変化についての理解を深めることができました。
セラミックの口腔内での変化を理解できたことで、フルジルコニアクラウンの選択において今後の参考にしようと思います。
会員発表一つ目は、榊原塁先生による『アトランティスシステムによるデジタルソリューション。
インプラントを用いた、咬合再構成』というテーマでの御講演でした。
ケースは、インプラントを下顎前歯部、両側臼歯部に用いて咬合再構成を行ったケースでした。
会場からは、午前中に特別講演で話題に上がったシステムだったため、オーダーの流れに関する質問がみられ、オーダーシステムの注意点に関する内容のディスカッションが行われました。
まだ、オーダー経験のない私もオーダーしてみないとわからないことを疑似体験できました。
そして、症例については、下顎菅による埋入ポジションの規制がある症例で、インプラントの埋入するための前処置や補綴物での対応を考えられていて、様々なオプションを知っておくことの大切さを学びました。
続いて、安藤歯科医院の安藤先生の発表に移りました。
「日常臨床におけるDigital Dentistryの活用」というテーマでの御講演でした。
CTによる診査、CTを用いてCAD/CAMで作成したガイドステント、技工操作にCAD/CAM、スマイルデザインを活用した前歯部Br臼歯部のインプラントのケースでした。
デジタルシステムのマッチングにより歯肉の状態、口腔外の評価もできるため治療内容について患者さんと具体的に話をしやすく、また話した内容をプロビジョナルレストレーションに移行できるためその後の微調整をするうえでスムーズに処置が行えると思いました。
最後は、ウィステリアデンタルクリニックの佐藤博宣先生による「ハイアングルの歯周補綴症例』というテーマでの御講演でした。
ハイアングル、歯周補綴と非常に難しいケースではありましたが、技工士さんとのラボコミニケーションにより最終補綴物が作られたケースでした。
複雑なケースのため、治療のゴールが正確に定めることが難しく、デジタルで行ってしまうと口腔内と調和した補綴物にすることは非常に難しいと感じました。
この症例では、デジタルのデータの蓄積と匠と呼ばれる技工士さんの経験は、全く異なる物で両者の選択を的確に行うことで患者さんにとって一番良いものができると学びました。
また、会場では、初期治療が矯正に対して影響を与えることなどディスカッションされており、基本である炎症のコントロールの大切さを再確認しました。
日々の臨床だけでは学ぶことができない機器の進歩、技工士さんの細かなバランスを学べ、明日の臨床に活かしていこうと思います。
岩本町デンタルクリニック 足立 亘
今回のテーマは「補綴前処置としてのペリオドンタルティッシュマネージメント」
高田新会長の初陣にふさわしい快晴の中、全国から90名以上の方々が集まりました。
お昼休憩をはさみ午後は3名の会員発表へと移っていきました。
治療が大掛かりになればなるほど、思いもよらぬことも起こりうると思いますが、その都度考察とフォローアップをされておりケースの壮大さを感じました。また時代と共に治療オプションが増えるため、治療当初は選択肢になかったことにも対応出来るよう知識のアップデートを怠らない姿勢が大切であると改めて学ばせて頂きました。ディスカッションでは抜歯基準や外科術式についての質問から矯正や顎関節の状態などを含めた診断について議論が尽きず、熱を帯びたまま閉会となりました。
今回改めて、永続性の高い補綴治療に際し診査診断の大切さとそれに伴う治療術式の選択、また治療を遂行できるスキルの必要性等、研鑽の積み重ねの大切さを痛感する大変有意義な一日となりました。
2月8日(日)、有楽町の国際フォーラムにて2014年度赤坂会第3回例会が行われました。今回は「成人矯正を再考する~治療期間短縮への挑戦~」と題し、殿塚量平先生、渋澤龍之先生による基調講演、伝法昌広先生による特別講演、野寺義典先生、佐藤博宣先生による会員発表が行われました。あいにくの空模様でしたが、会場には多くの参加があり、皆が今年のテーマである「WAKU WAKU」した気持ちのなか会が始まりました。
まず現赤坂会会長であり、今回のプログラムチェアマンである野寺先生より、挨拶と主旨説明が行われました。矯正がテーマである例会としては5回目にあたり、今までの変遷とまとめが述べられたのち現状の課題について触れられました。治療期間が長期に及んだご自身のケースを提示していただき何に時間がかかったのかをみていくと、レべリングやリトラクションはほとんどのケースでスムーズに治療がすすんでおり、咬合を仕上げる段階でかなりの時間がかかってしまっていることに気付かされました。移動量としては微々たるもので治療開始から何百日目と記入された多数の写真を見るにつけ、こだわればこだわるほど時間がかかってしまうという矯正医側のジレンマも感じることができました。
午前中は殿塚量平先生と渋澤龍之先生の基調講演から始まりました。殿塚先生は2012年度の第三回例会でも発表してくださっており、今回は一緒に仕事をしておられる渋澤先生を交えて「成人矯正を再考する」と題し発表されました。殿塚先生、渋澤先生コンビでの講演は私自身名古屋で拝聴する機会があったのですが、そのクオリティの高さに改めて驚かされました。歯周病専門医であり補綴医である殿塚先生と矯正専門医である渋澤先生が顎関節やオクルージョンなどの共通言語を大切にしつつ、時には殴りあいに近いくらいの熱いディスカッションのもと高いゴールに到達されていました。特にコルチコトミーやTADsの併用は治療期間の短縮やより良いゴールのためには必要になってくると思われ、今後はそのタイミングや術式についても理解を深めていく必要性を感じました。
昼食をはさみ午後は伝法昌広先生による特別講演に移りました。伝法先生のお話を聞く機会は初めてでしたが、SJCDの土屋先生のクリニックで矯正治療を担当されていただけあって、その理論やテクニックはとてもハイレベルに感じました。今回は「Gummy smile correction」と題し、ガミースマイルに焦点を当てていただき、その原因による分類、上顎前歯の三次元的な診断、治療目標の設定、計画の立案について講義をしていただき、実際のケースも提示していただきました。最後に提示していただいた土屋先生とのケースは、綿密な診断に基づき治療がなされており、細かい個々の歯の捻転も改善されたのち、最小限の範囲での歯牙の切削で最大限の審美性が達成されていました。
コーヒーブレイクをはさみ会員発表に移りました。野寺先生、佐藤先生により「包括的に咬合再構成したⅡ級ハイアングルケース」と題し発表されました。本ケースは治療途中にTerra小屋にて症例相談されたもので、治療期間5年余りを経てファイナルを迎え今回発表する機会を得たとのことでした。野寺先生の説明ではⅡ級ハイアングルケースは矯正治療の中でも最も難しい部類のひとつであるとありましたが、治療方針一つとっても会場の矯正医と意見が真っ二つに割れたのが印象的でした。特に咬合高径を巡って大臼歯の圧下の是非が一番盛り上がりました。現状の咬合高径を高いとし積極的に圧化した上で治療を進めるのか、既存の高径を尊重しその中で治療をすすめていくのか、その答えは症例に向き合い長期的な経過を観察することでヒントがみえてくるのではないかと感じました。
今回の例会ではコルチコトミーやTADsの併用など治療期間を短縮し、より良いゴールを迎えるためのオプションを多数拝見することができました。しかしやはり一番大切なのはベーシックデータに基づく診査・診断・治療計画であり、症例の長期経過を追うことが日々の臨床につながってくることを改めて感じた例会になりました。
よしだ歯科クリニック勤務 小森 真樹(こもり まさき)
会長である野寺先生の挨拶後、顧問である寺西先生より、今回のテーマであるトリートメントプランニングの概要についてご説明がありました。近年、世界の学会で多く採用されるに至った歴史的背景や診断は1つであるが治療方法は無数でありそれをディスカッションすることの重要性をお話しになりました。その後プログラムチェアマンである高田先生より演者の紹介がありセッションに移っていきました。今回は、Dr3名(矯正医を1人含む)、DT.1名、DH.1名というチーム編成で若手チーム、東北チーム、ベテランチームという3チームが担当医よりあらかじめ用意された基礎資料を基に治療計画を立案し、ディスカッションしていきました。
2014年5月11日に2014年度第1回赤坂会例会が国際フォーラムにて開催されました。
今回は「あの症例の予後を知る~赤坂会アワード症例のその後~」というテーマで発表が行われました。
まず最初に会員発表に先立って、顧問である寺西先生の基調講演からスタートしました。重度歯周病患者を的確な審査診断と緻密な手技で治療した術後30年近い歯周補綴のケースをご紹介いただき、会場からは感嘆の声があがりました。 炎症と力のコントロールがとても重要だということを思い知らされると同時に、患者のライフステージを考慮したオーダーメイドの治療の重要さについて再確認させられるすばらしい講演でした。
会員発表ひとケース目は友貞宗人先生による「上顎にオーバーデンチャー、下顎にインプラントを用いて咬合再構成した症例」という演題でした。 以前から赤坂会で相談しながら進めていったケースなようで、当時のディスカッションの内容なども交えながら前歯部をコーピングにすることの是非や金属床にするべきかどうが、力への対応など様々なテーマでディスカッションがされました。
2ケース目は野寺義典先生による「補綴処置を伴ったハイアングル成人矯正症例の行くすえ」という演題でした。 矯正後の保定について、矯正治療での臼歯のポジションについてなど様々なディスカッションが行われ大変盛り上がりました。 またこのケースで補綴治療を担当されている藤田大樹先生から前歯の補綴治療を伴う矯正治療での注意点などの示唆もあり大変勉強になりました。
昼休みを挟んで午後は藤田大樹先生の「上顎R.P.D. 下顎インプラントにて機能回復を行った、12年経過症例」という演題からスタートしました。 的確な設計とラボコミニュケーションにより作られたR.P.Dの予後のすばらしさに驚かされました。サッカー日本代表岡田元監督の言葉を引用した「勝負の神様は細部にやどる」という言葉が大変印象的でした。
4ケース目は吉田拓志先生による「上顎総義歯、下顎にインプラント及びクラウンブリッジによる咬合再構成」という演題でした。 上顎をシンプルな義歯で仕上げて、下顎をリジットなインプラントでとてもきれいに仕上げられていて経過も良好なため大変参考になりました。 治療のKeyとなる下顎前歯のとりあつかいについてのディスカッションが興味深かったです。
最後のケースは飯沼先生による「上顎両側中間歯欠損に対して両側性R.P.Dを用いて歯列弓の保全を試みた症例」という演題でした。 設計も手技も完璧に思われるようなケースがこのように崩壊してしまうのを目の当たりにして大変驚いたのと同時に、治療に絶対はないのだということと、何か起こった時に適切な手技で適切なタイミングでリカバリーすることの重要性を感じとても勉強になりました。
今回の例会でみたケースはどれも赤坂会でならった通りのコンセプトで行われていて、それが10年以上も予後もあり結果も出ているすばらしいケースでした。 赤坂会のコンセプトの素晴らしさを再確認でき、一歩ずつコンベンショナルな手技を積み重ねることでどのケースも長期経過を得ることができるのだということがわかりとても励みになる例会になりました。
エド日本橋歯科 吉田 雄太
顧問の寺西邦彦先生、野寺義典赤坂会会長のご挨拶のあと今例会のクラブチェアマン藤田大樹先生より会趣旨説明が行われ始まりました。
基調講演として青島徹児先生と中川雅裕先生にご公演頂きました。お二人とも日本歯科界を牽引しておられます。会場は両先生のご公演に熱い視線が注がれました。
ダイレクトボンディングでご高名な先生ですが、その青島先生の包括的治療のケースプレゼンテーションで期待が集まりました。会場を唸らせたのは深い形成にも関わらず完璧な歯肉の立ち上がりを前歯部のみならず全顎にわたって行われているということ。先生のご経験と手技に裏打ちされたケースで素晴らしかったです。個人的には診査診断についてもっとディスカッション出来たらと思いました。
演題は「TheCrown&Bridge~欠損補綴の治療オプションを再考する~」
5Dでも知られている中川先生です。
エビデンスに裏打ちされた術式、スキル、全体的な治療の進め方など、どれをとっても第一級の本当に素晴らしいケースプレゼンテーションでした。特に歯肉のマネージメントの素晴らしさは圧巻で、術前の診査診断から歯肉の切開線、スーチャーに至るまで先生のペリオに対する造詣の深さと熱意が感じられるものでした。
続いて会員発表です。
「動揺する上顎前歯部に対しクロスアーチスプリントで対応した症例」
加部先生らしい緻密でエビデンスに基づいたケースプレゼンテーションでした。しかし、改めて補綴物の連結することの診査診断の難しさを感じさせられました。補綴物は出来るだけ単冠で仕上げたいと私自身思いますが、臨床の場ではなかなか思うようにはいかいないことも多いです。プロビジジョナルレストレーションで試行錯誤されていた加部先生のご苦労がひしひしと感じられました。
「中等度歯周病患者に対して、クラウン形態で試行錯誤した症例」
民間アスリートとデンティストという二足のワラジを履かれた樋口先生のケースプレゼンテーションです。パラファンクションを有する患者さんに対し、矯正治療を絡めたケースでした。パラファンクションの対応は、私も日々臨床の場で頭を悩ませておりますが、樋口先生もご苦労されながらケースをファイナルまでもっていかれました。片顎のみの矯正となっておりましたが、ここにも臨床の場での先生のご苦労が垣間見えました。プロテクションスプリントについて寺西先生からアドバイスがありました。私自身にとっても明日からの臨床に役立てれそうです。しっかりとした診査診断をされており、ご自身も自らのケースを省みて次の臨床に生かされていこうとする姿勢があり、赤坂会としてとても素晴らしいケースプレゼンテーションであったと思いました。
「上顎にクロスアーチスプリンティングを行なった一症例」
インプラントのロストは我々にとっても勿論避けたいことですが、臨床の場で残念ですが起きてしまうこともあります。今回の中丸先生のケースでは強いパラファンクションからいかにインプラントを守るか、深く考えさせられるケースでした。サイナスフロアエレベーテーションをする場合、ソケットリフト、サイナスリフトの選択そしてインプラント周囲には骨折を起こさせない骨の厚みの確保の必要性など大変勉強させて頂きました。
今回は欠損補綴に対してクラウンブリッジを改めて見直すことができ、大変有意義な時間を過ごすことができました。
赤坂会としては、臨床で思わしくない結果になってしまっても、その失敗を次の臨床にどう活かすか、そのための反省点、改善点をどう考えているのかが大きく問われます。
私自身今回の例会で自らの臨床を見つめ直すいい機会であったと思います。



